雨と雲の中の1日でした。
気温 ~ 朝 : 15.0℃ 昼 : 17.1℃ 夕 : 16.7℃
ここ2日間は青空が見える時間もありましたが、今日は朝から雨が降ったり止んだりです。
時折止んでいるときでも雲の中に入っているので、見た目には霧ですが、ずっと外にいるとしっとり濡れてきます。
最近のレインウェアは透湿撥水素材で柔らかい素材の物もあり快適になっています。そんなウェアを着ていれば、雲の中のお散歩も快適なものです。
でも、やっぱり高原や周囲の山々の美しい景色が見たいですよね。
今日は掲載する風景写真がございませんので、先日撮影してあった写真で最近の様子をご紹介いたします。
お花の写真はここ2日間、薗田さんと三浦支配人がたっぷり載せてくれましたので、今日は虫さんメインです。
~ 夏の使者、アキアカネ ! ? ~
笹の葉は沢山あるのですが、時折滑って止まりにくそうにしています。
アキアカネ? でも、色が薄いですよね。
今、美ヶ原には沢山のアキアカネが飛んでいます。
アキアカネと言えば、ザ・アカトンボ。
赤とんぼの代名詞の様なトンボですが、ご覧お通り、今美ヶ原にいる個体は色が薄いです。
トンボの幼虫がヤゴだったのは、昔理科の時間で習いましたが、ヤゴは水の中に住んでいましたね。
おや、美ヶ原にはヤゴが住むような田んぼや沼地がありましたっけ ?!
どうしてこんなにトンボがいるのでしょう?
今、美ヶ原にいるアキアカネは、実は6月から7月に安曇野や松本近郊の水田や沼地で生まれた個体なのです。
暑さに弱いアキアカネは、ヤゴから孵った後、小さな昆虫を捕まえて食べ、遠くまで飛べる力が付くと美ヶ原などの高山まで飛んで行きます。
ちょうど皆さんが猛暑を避けて美ヶ原の高原に避暑に訪れるのと同じですね。
今、美ヶ原に来ている個体は、人間で言えば中学生くらい。
これから9月くらいまで気候の良い美ヶ原で、沢山昆虫を捕って食べ、力を付け、成長し、大人になります。
その頃のアキアカネは、真っ赤な赤とんぼになっています。
そうして繁殖が出来るまで成熟すると、秋雨前線が通り過ぎる頃に一斉にもといた田園地域に戻って卵を産むのです。
~ アザミの花には、ハナバチが蜜集めに大忙し ~
~ チダケサシの花には、うん ? ! ジバチがいます ~
ジバチというのは、クロスズメバチの地方名で、この蜂、信州では昔から幼虫やさなぎを食用にしてきました。
スズメバチの仲間は小さな昆虫が狩猟の対象のはずです。
なぜ、花の蜜を集めて ( あるいは食べて ) いるのでしょう ?
詳しく調べてみると、この蜂はシダクロスズメバチ。
ひとまとめでジバチと呼ばれますが、お花が好きな種もいるんですね。
もっと好きになりました。
~ 宿泊部 関川 ~