今日は一日中0℃以下。冬の寒さが戻ってきました。
気温 ~ 朝 : – 4.7℃ 昼 : – 3.2℃ 夕 : – 4.7℃
今朝はぐっと冷え込んで11月末らしい寒い朝になりました。
周辺の木々には樹氷が付き、土も石も草もすべてが凍り付いています。
ホテルの周囲は雲に覆われているため、遠くを見通すことはできません。
日の出カフェの珈琲の暖かさが身に染みる朝でした。
写真は9時前にホテル玄関で撮ったものです。
カラマツの枝には細かな樹氷がびっしりついていました。
凍れる花壇
凍れる庭石
すべてが霜に覆われ、張り詰めた冷たい空気と静寂が周囲を包んでいました。
ようやく雲が晴れたのはお昼になってからでした。
12時11分、高原を覆っていた雲が抜け、周囲の景色と樹氷に覆われた木々が見えてきました。
もう少し早く晴れてくれれば、昨日お泊りになったお客様にも見せてあげられたのですが、残念。
12時12分、雲の下に富士山も見えてきました。
緑色の草地も残る草原と真っ白な樹氷に覆われた木々。
一面銀世界の冬景色と違って、これもまたいいものです。
周囲の雲にブロッケン現象が見られた午後。
高原の周りの低いところには、所々に冬らしい色の雲が居座っていました。
日差しが低くなるにつれて建物や木々の影が雲にかかり、ブロッケン現象が現れました。
この3枚の写真は、お客様のお迎えに出ていたドライバーの大森さんからいただいたものです。
ホテルの前にも、電波塔の影にブロッケン現象が見られました。
夕日に湧き上がる雲海、包まれる王ヶ頭。
16時過ぎの西の空には少し雲があり、夕日に染まればきっときれいな夕焼けになると期待が高まっていました。
16時24分、さあ、王ヶ頭山頂へ夕日を見に行こう ! !
ホテルを出て裏手に差し掛かると、その向こうには夕日に染まるオレンジ色の世界が待っていました。
サンセット・ドラマ
逆光に照らし出される皆さんの影はまるで影絵のようにコミカルで、それぞれにいろんなドラマを演じていました。
16時27分、日没目前になって、南の谷から雲が湧き立ち、周囲を包んでゆきました。
見たこともないような風景。現実と幻想が同居しているような不思議な世界です。
16時28分、眩しくて見えない山陰に太陽が沈んでゆきます。
「 どこかに入っていくね 」「 ポケットの中 ! ! 」「 そんなはずないでしょ。 」
16時30分、夕日の眩しさが落ち着くと、沈んでゆく稜線が見えるようになりました。
すると辺りは急に暗くなり、日が沈むとともに周りの色彩も失われてゆきました。
日没後の世界
雲が再び赤く染まる魔法の時間を期待していたのですが、辺りは完全に雲海に飲み込まれてしまいました。
16時48分、高原を埋めつくした雲の中に、空の蒼とビーナスベルトのピンクの帯、地球の影が層をなして見えました。
月が明るく照らしています。
南アルプスは雲海の上に聳えていました。
しばらくして、お客様がみんなホテルの中に入ってしまった頃、富士山が見えてきました。
なんという色でしょう。まるで絵に描いたようです。
辺りにはこんな景色が広がっていたのです。
~ 宿泊部 関川 ~