星降る朝から穏やかな早春の一日。
気温 ~ 朝 : – 0.6℃ 昼 : 3.6℃ 夕 : 1.7℃
雪がすっかり解け去った後の高原には少しずつ牧草が芽生え、肌寒く吹く風とは裏腹に、春の日差しが暖かくなってきました。
天狗の露地の日陰などにはまだ冬の置き土産も見かけますが、ここ王ヶ頭にいるとすっかり春の気分です。
遠くの山は霞んで見えないことも多いですが、一日ずつ春めいていく季節を美ヶ原で過ごすのは良いものです。
11時8分、青空に薄雲が広がる王ヶ頭。
~ 夜明け前、星降る美ヶ原 ~
今朝は3時30分から星空観察会をいたしました。
ちょうど今朝はこと座流星群の極大が近づき、予想では1時間に数個の流れ星が見えるとのこと。
昨夜は雲が多くなったため観察会が外で出来なかった事もあり、なんと40名弱のお客様が未明のテラスに集合致しました。
写真は観察会の準備をしながら、ホテルのテラスで撮影したものです。
2時59分、北東方面の電波塔を入れて。こちら側の天の川が一番綺麗でしたので、最初に撮影致しました。
3時02分、こちらは南東方面、天の川銀河の中心方向です。
ホテルへ向けて北天の周極星、3時05分から15分間の星の軌跡。
観察会では北から南まで天の川に沿って、今見えている星や星座の紹介をしたり、双眼鏡で観察したりしました。
朝見える土星の高度がずいぶん高くなってきましたので、ドブソニアン望遠鏡では土星を観察しました。
沢山のお客様が満天の星空を楽しまれている45分ほどの間、なんと十数個の明るい流れ星が流れ、皆さん大喜びでした。
~ 雲海と春霞の夜明け ~
星空の後は日の出カフェでコーヒータイム。一休みしていると朝焼けが始まり周囲の景色が見えるようになってきました。
4時38分、南側には雲海が広がり近くの山々が良い雰囲気です。
4時43分、北側に大雲海が広がっていましたので、カフェで休憩中の皆さんにもお知らせしました。
4時47分、雲海を見に来られた皆さん。もうひたすら感動です。
4時51分、その前にもずっと撮っていたのですが、今朝は浅間山の朝焼けが綺麗でした。
上空の波形の雲がやさしいリズムを奏でます。これが一番お気に入り。
4時56分、その頃富士山はというと、何とかうっすらと見えていました。
今日は夕方まで何とか富士山が確認出来ました。春から夏の気温の高い時期としては上出来です。
5時になる頃、春霞の中から太陽が登場しました。
あまりに静かに、そっと現れたため、すぐに気づかない方もいたくらいです。
高原に光が廻るまでの間、再び北側に広がる大雲海を見に行きました。
5時06分、大雲海の向こうに見える妙高、戸隠の山々。ピンクのグラデーションがバックなんて格好よすぎます。
5時07分、その頃我らが北アルプス槍ヶ岳は、雲海の上に静かにそびえていました。
モルゲンロートに染まっていないため注目が低く、こちらを見ては「薄っ」て言ってました。
ホテル前の高原に戻ります。
5時11分、朝日が照らす美ヶ原高原、静かな朝です。
5時13分、星空写真に出演していただいた電波塔も入れて。
今朝はとても充実した朝を過ごしました。
お客様は6時30分からの朝の展望ツアーに出かけて行かれました。
私はというと、朝ご飯を済ませ、出勤準備。
その前にブログの写真をセレクトできるくらい、日の出が早くなりました。
冒頭では春一色のように書いていますが、星空や日の出の時間はまだまだ氷点下です。
お越しの皆さんは、少しだけ冬物の防寒具もあった方がいいですよ。
~ 宿泊部 関川 ~